タイ料理やベトナム料理、ハーブティーやアロマまで幅広く使える「レモングラス」。ただ、形状(生・冷凍・乾燥・ペースト・ティー・苗)によって売り場が違い、いざ探すと迷子になりがちです。ここでは、人目線で“最短で見つける導線”を用意。どの店のどの棚を見ればいいか、価格の目安や季節の狙い目まで、読みやすく一気に整理しました。
レモングラスとは
レモングラスは、レモンに似た清涼感ある香りを持つイネ科のハーブ。東南アジア料理ではスープやカレー、炒め物の風味づけに、飲用ではハーブティーやブレンドティー、香り用途ではアロマ・ポプリ・バスハーブとしても人気です。入手形態はフレッシュ(生)/冷凍/乾燥(カット・ホール)/ペースト/ティーバッグ/苗に大別され、用途と保管方法に合わせて選ぶのが正解です。
販売チャネル別 比較表
販売チャネル | 主な店舗例 | 入手しやすさ | 価格の目安 | 置き場所/探し方のコツ | 主な形状 |
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輸入食品・エスニック食材店 | カルディ、ジュピター、アジア食材店(タイ・ベトナム・中華系) | ★★★★★ | 乾燥10〜30g:300〜600円/冷凍100g:400〜700円 | スパイス棚・ハーブ棚・冷凍食材のアジアンコーナー。ティー棚にも並ぶことあり。 | 乾燥、冷凍、ティー |
大型スーパーマーケット | イオン、イトーヨーカドー、ライフ、西友、成城石井、北野エース | ★★★★☆ | 生束1パック:200〜400円/乾燥:300〜600円 | 青果(ハーブ束)/冷凍野菜棚/スパイス棚/ティー棚。大型店・食品強化店が有利。 | 生、冷凍、乾燥、ティー |
業務系・ディスカウント | 業務スーパー、ドン・キホーテ、コストコ、トライアル | ★★★☆☆ | 冷凍大容量:400〜900円/乾燥徳用:500〜1,000円 | 冷凍アジアン食材やスパイス島・ワゴン。入荷が波なので見つけたら即確保。 | 冷凍、乾燥、ペースト |
製菓・ハーブ専門店 | 富澤商店、生活の木、ハーブ専門店 | ★★★★☆ | 乾燥ハーブ20〜50g:400〜900円/ティー:500〜1,000円 | ハーブティー/ドライハーブの量り売り棚。品質表示が丁寧で選びやすい。 | 乾燥、ティー、アロマ精油 |
ホームセンター・園芸店 | カインズ、コーナン、DCM、島忠、園芸専門店 | ★★★☆☆ | 苗1ポット:300〜800円 | 春〜初夏のハーブ苗コーナー。秋は在庫薄。屋外管理→寒冷地は越冬対策を。 | 苗(栽培用) |
自然食品店・オーガニック | ナチュラルハウス、ビオ系ショップ | ★★★☆☆ | 乾燥・ティー:やや割高 | オーガニックハーブ棚、フェア時の特設台。品質志向ならここ。 | 乾燥、ティー |
ドラッグストア・雑貨店 | マツキヨ、ウエルシア、東急ハンズ、ロフト | ★★☆☆☆ | ティー20P:400〜800円 | ハーブティー棚やリラクゼーションコーナー。食品扱い店舗に限る。 | ティー、精油 |
オンライン通販(総合・専門) | Amazon、楽天市場、Yahoo!、ハーブ・スパイス専門EC | ★★★★★ | 乾燥50〜500g:500〜2,000円/冷凍・ペースト:各種 | 形状・容量・原産国を横断比較。送料無料ラインとレビュー活用で失敗減。 | 全形状 |
産直・マルシェ | 地元直売所、ファーマーズマーケット | ★★☆☆☆ | 生束:相場安め | 季節・天候に左右。香りが強いフレッシュ品に出会える“当たり”がある。 | 生 |
店舗タイプ別の攻め方(最短ルート)
1. 料理で使いたい人は「輸入食品店 or 大型スーパー」から
トムヤムクンやグリーンカレーなど料理目的なら、まず輸入食品店のスパイス棚(乾燥)か冷凍食材コーナー(冷凍カット)をチェック。大型スーパーなら青果のハーブ束→見当たらなければ冷凍→スパイス→ティーの順で回ると早いです。
2. ティー・香り重視なら「製菓・ハーブ専門店」
乾燥カットの香り立ち、ブレンド相性(ペパーミント、ジンジャー、レモンピール等)の案内が丁寧。ティーバッグも選びやすく、初心者の失敗が少ないルートです。
3. たっぷり使う・価格重視は「業務系・ディスカウント」
冷凍の大容量や乾燥の徳用がコスパ良好。入荷が不定期なので、見つけたら“即カゴ”が正解。ペーストタイプは刻む手間が省け、下味・マリネにも便利です。
4. フレッシュにこだわる・育てたいなら「青果・園芸」
香りの鮮烈さは生が別格。青果で見つからない時は、春の園芸シーズンに苗を購入してベランダ栽培→必要量を都度カットするのが最強です。寒冷地は鉢上げ・室内取り込みで越冬させましょう。
5. 確実性と比較のしやすさなら「オンライン」
原産国(タイ、エジプトなど)、カットの細かさ、残留農薬検査の有無、オーガニック表記などを詳細に比較可能。送料無料ラインや定期便で単価を下げられます。
選び方と保存のコツ
- 形状で選ぶ:スープや炊き込みは乾燥・冷凍が手軽。香り最優先は生。時短ならペースト。
- 香りの強さ:乾燥は安定・扱いやすい/生は立ち上がり抜群。ティーは飲用に特化。
- 保存:乾燥は密閉・冷暗所(長期は冷凍)。冷凍は未解凍で都度使い。生は湿らせたキッチンペーパー+袋で冷蔵、早め消費。
- 下ごしらえ:生は外側の硬い葉を外し、根元を軽く潰して香りを出す。乾燥は熱湯で数分戻すと風味が安定。
Q&A よくある質問
Q. コンビニで買えますか?
A. 常設はまれです。確実性を求めるなら、輸入食品店・大型スーパー・オンラインを優先しましょう。
Q. 乾燥と生で味は変わる?
A. 生は清涼感と青い香りが強め、乾燥はレモンらしい丸い香りで扱いやすいです。スープは乾燥で十分おいしく、仕上げの香り足しに生を使うと最強。
Q. ティーバッグとカットのどちらを買うべき?
A. 手軽さはティーバッグ、料理やブレンド自由度はカット。初めてはティーバッグ→慣れたらカットに移行が失敗少なめ。
Q. 苗は育てやすい?
A. 日当たり・水はけが良ければ丈夫に育ちます。寒さに弱いので秋以降は室内へ。株が大きくなるので大きめ鉢が安心です。
Q. 代用できるハーブは?
A. 香りの系統が近いのはレモンバームやレモンピール、レモンバーベナなど。ただし風味は別物なので“レモングラスの香り”を求める料理では代用度は低めです。
まとめ
レモングラスを最短で見つけるなら、輸入食品店(スパイス/冷凍)→大型スーパー(青果→冷凍→スパイス→ティー)→業務系/ディスカウント→オンラインの順で当たるのが効率的。料理・ティー・アロマ・栽培のいずれにも対応できる入手ルートを押さえ、用途に合った形状を選べば、日々のごはんもひと息の一杯も、香り高くアップデートできます。